FIRE目標資産シミュレーション【6,000万円】

投資

皆さんはFIREという言葉をご存知でしょうか。

FIREとは「Financial Independence Retire Early」の頭文字をとった言葉で、そのまま訳すと「経済的自立と早期リタイア」という意味となります。

簡単に言うと、経済的に自立した状態で早期退職して自由な時間を過ごすことが基本的な考え方です。

経済的自立した状態とは、例えばサラリーマンの方であれば今の会社(本業)からの給与(労働収入)に頼らず、自分の資産や事業(副業)から得られる収入で生活ができる状態を言います。

労働収入以外の収入として、不動産や副業などの収入が考えられますが、ここでは誰もがハードル低く、かつ再現性高く得られる収入として金融資産からの収入をベースに考察していきたいと思います。

私が考えるFIREのタイミング

人によってFIREしたいタイミングはマチマチだと思います。
私は、少なくとも子供が大学を卒業するまでは会社員として働きたいと考えています。

理由としては、
・今の仕事内容や労働時間、給料にあまり不満がない(給料は平均的な水準だが仕事もそこまで激務じゃないのでコスパ的には普通と思う)
・何かしら社会に役立つことをしたいと思っているが、今の仕事以外にやりたいことが特にない
・資産運用に万が一失敗した時、経済的な面で子供の将来の選択肢を奪うようなことをしたくない

子供はまだ2歳ですので、22歳で大学卒業すると仮定したらあと20年あります。
私が今36歳ですので、56歳ですね。
もはやFIREと言わないかもしれませんね。
ただ、世間的には定年退職が60歳から65歳になりつつあり、私の会社も例に漏れず定年退職が65歳となりましたので、9年前倒しのリタイアを目指すというわけです。
29年働く予定だったのが、20年で良いと考えると少し気が楽になりますね。

ただ私はFIREした後は、ただボーと過ごすことはしたくなく、
何かしら人に役立つことがしたいと思っています。
それが何か新しい事業なのかボランティアなのか分かりませんが、時間はたっぷりあるのでこれからゆっくり考えていきたいと思います。
これからの生活の変化の中で自然発生的にやりたいコトが出てくるのではないかなと思っています。

収入・支出の試算(夫婦二人分)

FIREする年齢を56歳、年数で言えばあと20年後と目標を設定しましたので、そこから必要な資産を計算していきたいと思います。

収入-支出(生活費+贅沢費)≧0

①支出額
まずは支出額の計算です。
平均寿命は男性81.5歳、女性が87.6歳ですので、FIREして余計なストレスが緩和され健康寿命がより伸び、医療がさらに進歩していることを考えて、
余裕をもって90歳まで(FIREから34年)生きると仮定します。

1.基本的な生活費
食費、光熱水費、通信費、美容費、日用品など、普通に暮らしていくのに必要な費用として、月10万円(年120万円)

2.自動車関係
自動車は金食い虫ですが、田舎に住んでいるため、自動車は必須です。
車体代、自動車保険料、自動車税、車検、ガソリン、オイル交換等・・・
自動車はやはりお金がかかりますね。
10年に1度300万円の車に買い替えるとして、その他のランニングコストを平均すると月5万円(年60万円)

3.住宅
戸建てマイホームを保有しており、67歳まで住宅ローン返済があります。
その他、火災保険料や固定資産税、外壁などの塗替え、エコ給湯などの買い替えなどを考慮すると
56~67歳(11年間):月11万円(年132万円) ※住宅ローン返済あり
68~90歳(22年間):月3万円(年36万円)

4.医療費
高齢になるにつれて医療費は高額になっていくと思いますが、
高額療養制度である程度、限定されることを考慮して、平均すると、
65歳まで:月1万円(年12万円)
66歳~:月3万円(年36万円)
※夫婦二人分

5.年金保険料・健康保険料
国民年金:65歳まで:月1.7万円☓2=3.4万円(年41万円)
健康保険:
 65歳まで(年金受給まで無職):年4万円
 66歳以降(年金受給):年36万円
※夫婦二人分

6.冠婚葬祭や子供のお祝い
FIREの年になると悲しいことに結婚式よりも葬式に出席することの方が多くなるでしょう。
また子供の結婚や出産のお祝いなどを考えると、結婚費用を出してあげるとしたら諸々トータル500万円ほどは必要かと思います。

7.必要な娯楽費
アマゾンプライムやNetflixなどのサブスクはいまや生活に欠かせない娯楽です。その他、本代や多少の外食など、健康的に幸福感のある生活に送るのに必要なものもあります。
もちろん無くても生きていけますが、幸福度が低いと生きている意味がありませんので、これらは最低限度の娯楽費として計上します。
月:2万円(年24万円)

8.贅沢費
子供が独立するまではなかなか旅行に行ったり、頻繁に外食する等できないと思いますが、FIRE後は、どうせなら夫婦でゆっくりと過ごしたいと考えています。
新婚旅行で行ったハワイにもまたいきたいですね。
温泉巡りなんかも良いですし、たまにはホテルディナーなんかも良いですね。
年30万円

以上、計算すると下図のとおりとなりました。
FIRE後は1.3億円の支出額が必要と見積もれましたね。

②収入額
次は収入の計算です。
56歳~64歳までは無職と仮定し、労働収入は0円とします。
65歳からは公的年金を受給します。
55歳までは会社員ですので厚生年金がありますが、FIRE後からは国民年金のみですので、大まかに計算すると、
夫:月12万円
妻:月10万円
夫婦二人で22万円(年264万円)となります。

つまり、収入-支出を計算し不足する金額は、
56~64歳:年433万円
65歳:年169万円
66歳~67歳:324万円
68歳~:88万円
単純合計:6,738万円 となります。

つまり、56歳までに6,738万円を資産運用や貯金で貯めておけば、
まずは単純にFIRE達成ということですね。

FIRE時に必要な資産額シミュレーション

FIRE後も資産運用していくことを前提とすればもっと少ない金額でも良くなります。

想定年利ごとにFIREまでに必要な資産額をシミュレーションしました。
(あくまでイメージを把握したいので、インフレ率や金融所得課税は考慮していません)

想定年利はあくまで毎年一定で運用できると仮定したものであり、現実は当然大きくプラスの時もあれば、マイナスの時もあります。
途中で資産が枯渇しないようにある程度余裕をもっておく必要があるため、90歳の時点でいくらか残るパターンも計算してみました。

私の結論

FIRE後は、なるべく資産のボラティリティを少ない資産にシフトしたいと考えています。(高配当株や債券など)
なので想定年利は、3%を目標として運用できればと考えています。
また、余生に資金が枯渇することにビクビクしながら過ごしたくないので、ある程度資産に余裕を持たせるという意味で、2000万円程残すつもりでいたいと思います。
(余ったら余ったで、子供に相続できるので。)

したがって、上記の図からFIREまでに5,860万円の資産が必要ということになりますね。

ということで、56歳までに5,860万円、きりよく「6,000万円の資産を作る」ことを目標にしたいと思います。

これはあくまで大まかなシミュレーションにより弾き出した目標額です。当然、インフレもあれば、社会保険料の負担増、消費税の増税もあり得ます。変動要素を考えだしたらキリがないので、ひとまずの目標額を設定し、その金額に近づいてきた際に、改めてその時の経済情勢や家族の状況等を再検討する予定です。

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